遊牧民代表・佐々木ハスゲレル(内モンゴル自治区オルドス市出身)

モンゴル出身の佐々木ハスゲレルです。音楽大学でモンゴル民族楽器を学び、主人と知り合い日本にお嫁にきました。その後、故郷になにかしたいという思いで、内モンゴル自治区の病院を支援したり、学校へ行けない子どもたちの支援などをしてきました。モンゴルの遊牧民は、ゲルをたてて住み、ヤクの世話をしながら、草原を移動して暮らしています。彼らは極寒の地にありながら、上質なヤクの毛糸のおかげであたたかく過ごしています。ヤクは、草の根っこまで食べないので、大地の砂漠化を防ぐ地球にやさしい動物です。この100%オーガニックのヤク毛糸の良さを日本に伝えたくて「遊牧民」をはじめました。

■プロフィール

①  モンゴル国へ留学

1990年にモンゴル国ウランバートルへ行き、音楽大学でモンゴル民族楽器を学びました。しかし、音楽では食べていけないと分かり、モンゴル国立大学へ入り秘書の勉強をしました。卒業後ウランバートル市銀行で通訳として働く。

②  結婚と来日

2000年に知人の紹介が縁で、日本人の佐々木勲氏(現在の主人)と3年間交際した後日本の長野県飯田市へお嫁に来ました。

③  故郷の為にその1 「オルドスを支援する会」

2002年に、故郷の為に何かしたいという思いに賛同した仲間たちと、「内蒙古オルドスを支援する会」を作り、長野県飯田市を中心に東京・大阪・名古屋など各地でチャリティコンサートを開催し、その募金を使って2004年2月にモンゴル国アルハンガイ県の国立病院に中古医療機器を贈りました。また、故郷の内モンゴル自治区オトクチの病院に、医療機器購入の為の資金を援助しました。

④  故郷の為にその2 「学校へ行けない子供たちへの学費支援」

2003年8月から内モンゴルの、学校へ行けない子供達への学費支援を始め、現在まで約60名の子供達への支援をしました。(ひとり1万円があれば学費と1年間寮生活ができる)

⑤  故郷の為にその3 「植林活動」

2003年10月 内モンゴルの砂漠を緑にする会「草原の風」を立ち上げました。

2004年5月に「第1回内モンゴル植林ツアー」を企画しその後15年間に亘って毎年実施してきました。一人で何回も参加するツワモノもいました。述べ300人あまりが参加してくれました。

2006年には「NPO法人草原の風」へと組織変更し、「日中緑化交流基金」の助成金を頂きその後12年間に亘って植林ツアーを実施しました。

2007年からは、天台宗「一隅を照らす運動」が資金支援と植林に参加してくれるようになり、若いお坊さんや天台宗の関連学校の学生達が参加してくれました。

2011年6月に、日本への恩返しとして飯田人形劇場と塩尻市にて「震災支援チャリティコンサート」を開催し売上金全額を長野県栄村に寄付しました。

2019年で植林活動15年となり、植林活動を終了するこことなりました。